「従軍慰安婦」について

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『俺のブログ』=2015年3月4日(水)付からの転載

 

 『週刊金曜日』最新号(2月27日号)には、「従軍慰安婦」問題に関連する記事が載っている。

 「従軍慰安婦」とは、どんなものだったのか。まず、これを知りたいと思って、去年の『週刊金曜日』(9月12日号)の、「『慰安婦』問題の基礎知識」(川田文子)を、おととい再読した。説得力があり、いい文章だと思った。

 去年8月5日・6日の『朝日新聞』に、自紙の「従軍慰安婦」報道の誤報を訂正する内容の特集記事が載った。この記事は俺も読んだ。

 この『朝日新聞』の誤報訂正の記事をきっかけにして、「従軍慰安婦」はなかったと主張する側の勢力が増した。

 「従軍慰安婦」はなかったと主張する側は、「従軍慰安婦」は『朝日新聞』によってねつ造されたのだとするキャンペーンを張り、『朝日』の誤報が「慰安婦」問題の本質であるかのようなイメージを一般人に植えつけた。

 俺が近所の書店を覗いた印象では、『朝日新聞』の「従軍慰安婦」に関する誤報訂正の記事が出た後、『朝日』を批判する見出しをつけた本や雑誌が実際、目立っていた。

 安倍首相が『朝日』の誤報を声高に言っているのも、去年、テレビで見た記憶がある。首相が「慰安婦」をなかったものとする側につくような態度をとるのは、問題というか、異常であり、間違っている。

 俺は、総理大臣を中心とする今の政権の態度こそ注視しなくてはいけない。「従軍慰安婦」問題についての今の政権の態度の問題点を、続ける。

 「今日ではすべての中学校歴史教科書から『慰安婦』についての記述が削除されている。そのため、中学生はもちろん、高校生も『慰安婦』について学ぶ機会を失った」(川田文子の「『慰安婦』問題の基礎知識」より・要約)

 こんな教育の情況を放置している、というか「これでよし」としている政府。間違っている。

 安倍政権は、河野談話を見直すような委員会を、去年4月ごろに、たしか立ち上げたように思う。

 河野談話は、ひどい歴史の事実を認め、反省する立場を取ったものだ。そのまま継承すればいい。河野談話を見直すような政府の行き方は、間違っている。

 

<追記>

「ノンフィクション作家の川田文子(かわた・ふみこ)さんが亡くなりました。79歳でした」=『週刊金曜日』2023年4月14日号より。